精神保健福祉部門

 当法人では一般社会人を対象とした相談室を運営してまいりました。今般、精神保健福祉部門を開設し、精神障害者の方の心理カウンセリングをお受けすることに致しました。地域社会において、通院・服薬を続けながら日常生活を送っている方々は多くいらっしゃいます。一方、現実社会では、差別・偏見を受けたり、服薬の副作用と闘ったりしながら日々の生活を送っていかなければなりません。そこには多くの困難もつきまといます。
社会資源や支援者のネットワークを活用することが声高に叫ばれますが、その前提としての人間関係を円滑に保つことが、なかなか上手にできないものです。そんな方々のお役に立ちたいと思います。


~目 的~
たとえば、ほとんど安定しているのにもう一歩就労に踏み出せない、どうしても病者である自分から抜け出せない、能力があるのに発揮できないでいる等々の人々がいらっしゃいます。そういう方達にとって必要なものは何でしょうか。不安でも踏み出す勇気、疾病利得を打ち破る能動性、やる気を起こさせる動機づけ、等々です。カウンセリングの目的はここにあります。必要なものは自分自身の内面に眠っているのです。周りの人間がいくら叱咤激励しても徒労に終ります。素直に自分自身と向き合うことができた時にはじめて一歩が踏み出せるのです。

~カウンセリングの効果が期待できる方の例~
症状が安定している方。
就労の意欲がありながら、一歩前に出られない方。
コミュニケーションに苦手意識のある方。
将来に不安があり、現状から抜け出せない方。

~方 法~
普段の生活では、医療関係者、保健福祉の関係者、家族など多くの支援者に支えられて過ごしています。けれども、逆説的に言うとこれは、包囲網にとらわれていて窮屈な状態であるとも言えます。時には通常接する支援者とは一線を画した他者と関係を持つことで、「息抜き」ができるのではないでしょうか。「本音」で物が言える相手に自然体で接することができる時、はじめて自分自身を点検するゆとりが生まれるのだと思います。
カウンセリングはカウンセリング・ルームという日常から切り離された空間と、クライエントさんを肯定的に受容するカウンセラーによって二重に守られて、ご自身の本音を言葉にすることを促進し、共有していきます。この関わりの中で、クライエントさんはご自分の内面と向き合い、本来もっておられる力が喚起されて来るのです。カウンセリングは臨床心理の専門職が担当します。


【お申込み・ご相談】
 クレインハウス 電  話    03-3361-5334
                  E-mail    fzt01162★nifty.com (★を@へ変更してください)


料金:1回 1000円 (30分~50分) 
自立支援サービス自己負担相当
(主治医の同意を必要とします)
対象者
障害福祉サービス受給者証をお持ちの方、精神障害者手帳をお持ちの方など。
  
  ★ご不明な点はご遠慮なくお問合せ願います。